過去ログ - 京介「別れよう」 黒猫「え……」
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19:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:07:55.72 ID:ABn+E12Xo

『もう、強情な人ですね。あまりワガママばっかり言ってると……桐乃が大変なことになりますよ?』

京介「やめろっ! これ以上俺たちの周りの人間を不幸にするつもりかよ! 桐乃に何かあってみろ、俺はおまえを絶対に許さないぞ!!」

『わたしが桐乃に危害を加えるはずがありません。もちろん先程のは冗談ですよ。でも、京介さんがあまりにもわたしをないがしろにするのなら、うっかり手が滑るくらいは起こるかもしれませんね』

京介「……頼むからやめてくれ」

『あっ、良いことを思い付きました。桐乃の顔に傷でも付いたらもう二度とモデルのお仕事はできませんよね? ついでに足も怪我したら陸上で留学することもなくなります。これってずっと桐乃が日本に居てくれることになりますよね!?』

京介「やめろ! お願いだから、俺なら何でもするから桐乃には手を出さないでくれ!」

『ですから冗談です。わたしは桐乃が京介さんと同じくらい大事なんですから、美しい桐乃の肌に傷を付けることなんて絶対無理です。そう、わたしでは無理です』

京介「他の誰にだってやらせるな! 俺のことなら好きにして良いから、俺が桐乃の分までおまえの相手になるから、桐乃に何もしないでくれ……」

『分かりました。今の会話は全て録音していますので、編集して京介さんの決意を露わにしておきますね』

京介「そこまでやるかよ……」

『安心してください。それは、あくまで京介さんが自分で語った決意を見失った時に、それを思い出してもらいたい時にだけ使う物ですから』

京介「くそっ、好きにしろっ!」

『だから乱暴な言葉遣いはダメですよ? 京介さんがわたしのモノであるように、わたしは京介さんのモノなんです。どちらかが堕ちたらいずれ互いに貶め合うことになります』

京介「俺は俺だ、誰かの物になんてならない。だがな、今のおまえは物ですらない、ただの肉の塊に醜悪な精神が乗り移っているだけの存在だ」

『わたしはただ純粋に、一途に京介さんと桐乃を想っているだけですよ? こんなにも美しい感情があるなんて、自分でも驚いています』

京介「勝手に言ってろ。話をするだけ無駄だったみたいだな。桐乃に手を出さないって約束は守ってくれよ?」

『もちろん、京介さんが自分で言った決意を見失わない限りは大丈夫です』

京介「くっ」



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