過去ログ - 京介「別れよう」 黒猫「え……」
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20:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:09:11.24 ID:ABn+E12Xo
『それでは、明日の午前十時までにうちに来てください。桐乃を迎えるための計画を練りましょう』
京介「はあ!? 俺が桐乃の分まで相手するって言っただろ! 桐乃には好きにやらせてやってくれ!」
『明日十時ですから、必ず守ってくださいね。それではお休みなさい』
俺の要請に応える事はなく、電話は一方的に切られた。
どうする、どうすれば良いんだ。このままだとあいつは本当に桐乃を日本に呼び戻すだろう。
今のあいつは危険過ぎる。いくら親友だからって桐乃を会わせる訳にはいかない!
こんな時に相談出来る相手なんて、沙織しか……。
京介「無理に決まってるだろ……」
黒猫が自ら破局した事を沙織に伝えるとは考えにくいが、聡いあのお嬢様の事だ、すぐに気付かれるだろう。
そして、展開を失敗すれば俺は大切な友人をまた一人失ってしまうかもしれない。それは嫌だ!
誰にも相談出来ないなら俺一人の力で何とかするんだ。
まともじゃないあの女に対抗するのに、俺がまともなままだと無理だ。
邪悪に対しては、善良であるかあるいは同質の邪悪でなければ呑まれるだけだ。俺は既に善ではないから、悪になるしかない。
なるほど、互いに貶め合うとはこんな具合なのか。上手い事を言いやがる。
京介「見てろよ! 絶対に桐乃だけは守り抜いてみせる!」
例え因果が逆だろうと、太陽が輝き続けるために、影となる。それが黒猫を捨てた俺の果たすべき贖罪だ。
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