111:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 23:50:19.26 ID:PVCiXxqLo
負圧になっていたのか、中から大気が噴き出してきた。
風の源は間違いなくここだった。
強烈な勢いに、足に力を入れて踏ん張らなければ、飛ばされてしまいそうだった。
空気はすべて、あの臭いを纏っていた。
ほとんど質量を感じるくらいのそれ。
それをどう呼ぶべきか、私たちは知っているはずだった。
「……瘴気」
「間違いないね」インキュベーターも、短く同意を返した。
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