過去ログ - ほむら「告別」
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126:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:06:09.67 ID:mAIq3Puio

 ただ一つさえ分かればよかった。
 それが自分の意のままに動いて、目の前のあれを倒す助けになるのであれば。
 今の私に、それ以上の情報は、必要無かった。

「暁美さん、大丈夫!?」巴マミの声が聞こえた。

「大丈夫」短く返して姿勢を落とすと、闇も追従して降りてくる。

 何だ、それ、という佐倉杏子の声も聞こえた。
 私はそれには答えず、代わりに二人へ頼みごとをする。

「援護して」

 返事は聞かず、足元の床を思い切り蹴った。
 滲み出るように広がる闇から爆発的な推進力を得て、私の身体は前方に吹き飛んでいく。
 敵の所へと、一直線に、地面すれすれの高度で。


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