72:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:08:58.89 ID:PVCiXxqLo
混乱する佐倉杏子の様子は、私とほとんど同じだった。
支離滅裂な言葉を交わすけれど、互いにまるで意志疎通ができそうな感じではない。
それは私も同じ。
73:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:10:11.34 ID:PVCiXxqLo
◆
74:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:10:51.59 ID:PVCiXxqLo
「巻き込まれた瞬間、私たちはお互いの代わりに別のものを見た」
反応からして、何かを見たことは間違いない。
問題は、何が見えたか。
75:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:11:24.79 ID:PVCiXxqLo
「いいえ。違う」
「……なんか、別のが見えたのか?」
76:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:12:17.59 ID:PVCiXxqLo
「そうね、あれは確かに美樹さやかだった」
見たものに間違いはない。
私だって、そう確信はしている。
77:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:13:09.23 ID:PVCiXxqLo
しばらく、反応はなかった。
やがて、乾いた音がした。
78:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:13:47.41 ID:PVCiXxqLo
ああ、やってしまった、と思う。
79:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:14:58.18 ID:PVCiXxqLo
「どこ行くんだよ」佐倉杏子は苛立ちを隠さずに言う。
「行くべき所に」出来るだけ感情を抑えて、私は返す。
80:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:16:05.85 ID:PVCiXxqLo
「……」
81:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:17:01.79 ID:PVCiXxqLo
だけど今回は、違いがあった。
そこに混ざる何かがあった。
それは空から。
82:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:17:53.26 ID:PVCiXxqLo
カツン、カツン。
スタ、スタ。
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