90:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 23:25:02.81 ID:PVCiXxqLo
最初に足を踏み入れるのは、昇降口。
私がここを利用するような時間には、いつも誰かがいた。
当然、今は誰もいるわけもない。
傘置きががらんと空洞を晒していた。
金属棒で組まれたそれからは、どこか冷たい印象を受けた。
いつもは上履きか外履きで一杯の下駄箱にも、何一つとして入っていない。
私は靴も脱がず、土足のまま床に足を乗せた。
雨に濡れた靴痕が、くっきりと残る様子が見て取れた。
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