32: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:13:06.86 ID:9XTpaLhVo
智将「おお、鋭い一閃だ。やはり貴様は……私、一人で戦うに限るな」
勇者「なに―――ぉ」
掻き消えた幻影はまた勇者の背後に現れ、今度は瞬きの後に智将の姿が掻き消えた。
――――勇者と、共に。
魔法使い「勇者様ぁ!!」
僧侶「そ、そんな……!」
盗賊「マジか、おい……くっ、まだ治らないのか!」
パーティを絶望の色が染める。
未だ多くの魔物は健在。魔法使いはなんとか数を減らし続けている。
盗賊の治療もあと少しで、完了すると思われる―――だが、勇者が智将と共に消え去った。
それが、どれだけの絶望だろうか。
盗賊は焦りながらも、腹の傷の癒やしの速度が徐々に遅くなっていくのを感じていた。
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