48: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/16(木) 00:34:24.37 ID:ZdmxBY5ao
僧侶「最後の夜くらい、私に、優しくしてくださいませんか」
盗賊「……お前は、勇者と好き合っているじゃないか」
僧侶「あの人は、私が支えなければならないのです。だけど、私は貴方に嫌われたく……ないのです」
盗賊「嫌ったり、していない。だけど、お前の今の言葉は唯の淫婦にも等しいこと理解しているか?」
僧侶は涙ぐみながらも、こくりと頷いた。
沸々と怒りが湧く。この人をこんな風にしたのは、あの男だから。
僧侶「勇者様を嫌わないで。あの人にも、あの人だけの苦悩がある。あの人の分まで、私が謝ります」
「この身を捧げろ、と言うのなら……貴方になら、抱かれても良いです」
聞いていられない――自分が惚れたのは、あの日の月の様に綺麗な、僧侶だ。
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