65: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 02:30:53.76 ID:IVe03aaio
以前、智将が武器と使用していたであろう真紅のダガー。
街の鍛冶屋で正しい鑑定を受け、このダガーが強力な呪いを帯びた逸品だと知った。
耐久力はやはり脆く、一度限りの使用。刺せば一度、呪いが発動する―――が、その効果事態は鍛冶屋でも教会の人間でも分からない。
盗賊「やってやるさ……隙を、見せろ魔王……」
効果がわからなくても、呪いである以上はきっと魔王に致命の一撃を叩きこめる。
勇者や僧侶、魔法使いもこのダガーについては知らない。使用後にどんな副作用があるか、分からないからだった。
盗賊「………今となっては、副作用を期待してしまうな」
ふぅ、と心を落ち着けて勇者と魔王の戦いを見る。
僧侶は魔法使いを丹念に回復し、魔法使いも徐々に意識が取り戻しつつある。
勇者「うおおおおおおおお!」
魔王「ぬぅ……やる、ではないかああああ!」
徐々に魔王が勇者に押され始めている。
剣撃に押され、魔王は防御に徹している。
魔王「くっくっく、図に乗るなよ屑めが――――極大消滅魔法!」
魔王の両手から更にドス黒い瘴気が溢れ出る。
それは闇より出る全てを飲み込む、瘴気の波。触れればたちまち消滅する闇の坩堝。
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