67: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 02:32:15.02 ID:IVe03aaio
曰く、魔王は瘴気を吸い上げ魔力を高める。
魔族は瘴気なしでは生きられない。瘴気とは魔力濃度が高まる程、発生しやすくなる。
故に聖職者などの浄化なしでは魔力は危険性の高い物質―――故に、魔王は魔力を統べる瘴気の王。
盗賊(つまり魔王は永続的に強くなる。魔力により瘴気を生み出し、それを更に吸い上げて、魔力を生産する)
放置すれば限界などなしに力をつける化物。だが、その特性故に背中の呼吸口は圧倒的な弱点だ。
盗賊「――――――しっ」
魔王ほどではないが、目にも留まらぬ速度で盗賊が動いた。
魔王の死角から死角、あっという間に背後に近づき勇者から退いた隙を突くべく、真紅のダガーを突き立てる。
魔王「……………通ると、思ったのか鼠」
が、しかし。
盗賊「なっ………ぐあああああああ!?」
魔王の腕が”増えた”――否、はじめから存在していた。
黒衣の下には更に一対の腕が存在していた。腹を守る様に、腕組の形で存在していたのだ。
魔王はその一対の片腕で盗賊の身体を掴み、締め付ける。
勇者「盗賊! 離せ、魔王!」
魔王「くっくっく、ならば力づくでそうさせてみるが良いぞ」
魔王は勇者を前に二本の腕で戦い、もう二本の腕で盗賊を手玉に取る。
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