92: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:10:40.56 ID:IVe03aaio
勇者「だけど君は、あの晩……僕が魔法使いを口説く為だけに、盗賊の部屋に行けって言った時さあ」
「少し嬉しそうだったよね。抱かれろ、とは言ったけど……なんだか、白けちゃったなあ」
僧侶「ちが、う……ちがう……」
勇者「でもいいよ。今は僕の事が好きなんだものね―――さて、盗賊?」
にこり、と盗賊へと笑顔を浮かべる。その目はドス黒く、淀んでいた。
勇者「君は間もなく死ぬ。だって、僧侶の回復がなければとっくに死んでるんだ」
「かけ続けないと死ぬよねえ……はは、死ぬよねえ! 最後はさ、僕と僧侶が愛し合ってる所を見て、死ねよ」
魔法使い「ゆうしゃさま……なんで、酷い!」
勇者「んー? だからさ、君は後からのぽっと出なんだから。黙ってなって……愛人にしてあげたじゃん」
「魔族なんて抱くの抵抗あったけど、案外エルフは人間と同じで良かったよ―――そうだ、君の里も僕のモノにしよう」
魔法使い「………なんて、ことを」
勇者「盗賊が言うからさ。魔法使いを泣かせるなって―――ああ、また仲間思いかよ、反吐がでるね」
魔法使い「最低……勇者様、本当に……最低!」
勇者「僕は元々こんな人間なのさ。嫉妬心が強くて、僕以上の人間は蹴落としたくなる」
「だから魔法使い、君も抱いてあげたんだよ。盗賊が憎いからさぁ!」
僧侶「どうして……そんな、ひどいこと……出来るのです……っ」
勇者「だから言ったじゃないか僕は、元々こういう……」
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