24:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:53:39.03 ID:d3Zd/SN00
泰葉「周防……桃子ちゃん、だったっけ?」
桃子「ひゃっ」
後ろから声をかけられて、桃子は驚いてしまった。振り返るとそこには泰葉ちゃんが居た。
泰葉「あ、ごめんなさい。いきなり声をかけちゃって……」
桃子「い、いえ、そんなことはないです。泰葉ちゃ――さん」
泰葉「……泰葉『ちゃん』でいいよ? 私も桃子ちゃんって呼ぶから」
桃子「そ、そんな、桃子、まだまだ新人なのに」
泰葉「だから、先輩のお願いは聞いてくれる?」
桃子「……はい。泰葉、ちゃん」
泰葉「できれば、敬語も使わないでほしいな」
桃子「……うん。わかったよ、泰葉ちゃん」
泰葉「はい。ありがとう、桃子ちゃん。これからよろしくね」
そう言って泰葉ちゃんは桃子に手を差し出した。桃子は躊躇いながらもその手をとった。
桃子「……よろしく、お願いします」
――これが、桃子と泰葉ちゃんの出会い。
ただの子役だった桃子と、天才子役と言われた頃の泰葉ちゃんの、出会いだ。
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