過去ログ - グリP「先輩と」モバP「先輩」
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35:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 16:03:25.19 ID:d3Zd/SN00
桃子「もしかしたら降ろされていたかもしれないのに……それなのに、あんなことを言えるなんて。本当に、すごいよ。かっこよかった」

 降ろされる可能性……それは、ほとんど考える必要がない。

 なぜなら、監督はわかっている。いくら性格に難があるとは言っても、彼は『作品作り』に対しては真摯な人間だ。その時点で、彼は私を降ろすことができない。

 理由は一つ、それは、私が上手いからだ。

 他の子役とは比べられないほどに上手いから、私が降ろされることはない。私を使うのと使わないのとで作品の完成度に大きな違いが出る。それは監督もわかっている。そして、それも私が選ばれた理由の一つだ。他の役者、つまり大人の役者さんであれば、『他』も居ないことはない。だが、『子役』で私ほど上手い人は居なかった。それだけのことだ。



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