175:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:37:51.00 ID:O3hrO17f0
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まさか雪穂が、今現在姉が置かれている大ピンチを予測できる筈もない。
176:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:38:26.03 ID:O3hrO17f0
しかし辛うじて聞こえたのか、西は答えた。
西「はぁッ、はあッ、逃げンなよ……ここでやるッ!」
177:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:54:49.35 ID:O3hrO17f0
ギョーンギョーン
ギョーンギョーン
ギョーンギョーン
178:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:55:27.52 ID:O3hrO17f0
さらに、銃の光を浴びた箇所は次々と爆破されるため、アパートの倒壊は時間の問題である。
一方穂乃果は、一体の田中星人も捕獲できずにいた。
179:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:56:04.69 ID:O3hrO17f0
いつの間にか、田中星人達の機械的な顔が変化していた。
目を釣り上げ、その表情は明らかに怒りを示している。
足からのジェット噴射で一気に距離を詰めた田中星人は、減速することなく穂乃果に体当たりを食らわせる。
180:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:56:40.55 ID:O3hrO17f0
アパートに取り残された西が気掛かりではあるが、とても人の事を心配している場合ではなかった。
捕獲銃を失った穂乃果は、スーツを着用しているとはいえ丸腰だ。
格闘技の経験など体育で軽く触る柔道くらいだし、そんなものが目の前の異星人に通用するとは思えない。
181:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:57:11.09 ID:O3hrO17f0
メリメリメリメリッ!!!
穂乃果が耳にしたのは、アパートの形が奇妙に歪む音だった。
182:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:57:54.81 ID:O3hrO17f0
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穂乃果が外に飛ばされ、室内の田中星人全てが自分に狙いを定めた瞬間、西は最終手段に出る事を決意した。
183:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:58:45.31 ID:O3hrO17f0
これは一種の賭けだった。
大質量に対し、星人とスーツ、どちらが耐えるかという事だ。
184:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 07:59:31.92 ID:O3hrO17f0
西「あッ…!」
冷静沈着な西が思わず声を漏らした。
185:名無しNIPPER[saga]
2015/08/13(木) 08:00:24.16 ID:O3hrO17f0
恐る恐る顔を上げ、周りを見渡すと、そこには大量の瓦礫があるだけで星人の姿はなかった。
アパートから少し離れた所に、穂乃果と対峙している生き残りを見つけた。ちょうど後ろを向いていた。
こちらに気づいた穂乃果があっ、と声を上げる。
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