過去ログ - 提督「狙うは旗艦ただ一隻、全残存火力を集中させろ!」
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19: ◆RO/TgQj9wk[saga]
2015/07/28(火) 15:25:33.59 ID:TZW9l2Ph0
以下、回想。七月三十日。横須賀鎮守府執務室。午前九時。

元帥「五月雨、食べないのか」

五月雨「これは・・・、なんでしょうか・・・?」

元帥「・・・羊羹を知らんのか五月雨は」

五月雨「も、申し訳ありません」

元帥「とにかく食べてみたまえ。すぐに気にいるだろう」

五月雨「・・・」

五月雨にはどう考えても目の前の紫色をした長方形の物質が美味しそうには見えなかった。

だが言われては食べるしかない。意を決して口に運んだ。

五月雨「・・・」

元帥「どうだ」

五月雨「おいしい、です」

元帥「だから言っただろう。見た目で決めるんじゃない」

五月雨「これ、ようかんっていうんですよね。どんな風に書くんでしょう」

元帥「・・・こうだ」

羊羹の字を、いらない紙に大きく書いた。

五月雨「ほー」

元帥「・・・それで、だな。五月雨。さっきの、君が異動させられる可能性についての話だ」

五月雨「あ、は、はい」

慌ててお皿を机の上に戻す。

元帥「今まで我が艦隊の護衛は君がずっと指揮を執ってきた」

五月雨「はい」

元帥「今、五月雨の力が必要な鎮守府が一つある」

五月雨「・・・大湊、でしょうか」

あそこはあまりいい評判を聞かない。

元帥「いや、最近着任したばかりの新人といえば新人提督だ」

五月雨「新人というと、舞鶴ですか?」

元帥「彼にはあるようだが、追々話してくれるんじゃないかね」

五月雨「つまり、そこに異動、ですか?」

元帥「八月一日には」

五月雨「明後日・・・」

元帥「すまない、関係各所の合意を得るまで時間がかかってしまった」

五月雨「・・・わかりました」

元帥「悪く思わんでくれ。五月雨のことを考えた結果だ」

五月雨「わかっています」


回想終了。


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