過去ログ - 提督「狙うは旗艦ただ一隻、全残存火力を集中させろ!」
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◆RO/TgQj9wk
[saga]
2015/09/25(金) 17:21:04.25 ID:pGkIPG3l0
九月十八日。舞鶴中央綜合病院ベッド上。
絶対安静を条件に、鎮守府に戻ることを許された。
提督「俺右利きだったのになぁ・・・」
さっきも右側にいる五月雨に手を伸ばそうとして、ないと気づいて絶望したばかりだ。
提督「はぁ・・・」
当の五月雨は事務仕事を肩代わりすると言ってどこかへ戻っていった。
今いるのは間宮である。
間宮「提督、少し五月雨さんを頼り過ぎなんじゃないですか?」
提督「確かに・・・、それはあるかもしれない。五月雨には案外世話になりまくってるのかもしれんなぁ」
間宮「いえ、そういうことではなくて・・・」
提督「じゃあ、どういうことなんだ?」
間宮「・・・こういうことは提督に申し上げるのは控えようと思っていましたが・・・、やはり言っておきます」
提督「ん?」
間宮「五月雨さんと結婚されてから、提督は五月雨さんをよく気にかけておられますよね」
提督「・・・そう見えるか?」
間宮「はい、そう見えます。そして、それをあまり快く思っていない人もいるのです」
提督「・・・つまり?」
間宮「提督ご自身は自覚されていないかもしれませんが、他の艦娘に対しても平等に接してあげてください」
提督「・・・わかってはいるんだけど、その平等ってのがわからないんだ」
提督「五月雨相手に良くするようなノリが通じない奴だっている。そういうのって、丸投げにするようだけど、どうすればいいんだ?」
間宮は、執務室前まできたはいいが、そのまま引き返しくといった艦娘を何人か目撃している。
主に白露型の面々で、涼風に関しては気にしているのかしていないのかどうにもわからない。
春雨と涼風に関しては、そういう傾向が一切見えないのだ。
提督「自分で考えろと言われれば返す言葉もないけどさ。ていうか、入院中に話すことかよ?」
苦笑しつつ、提督が言った。
間宮「入院中だからこそ、です。じっくり考えてほしかったんです。でもわからないなら、・・・、鎮守府内を暇あれば歩いてみるというのはどうでしょう?」
提督「歩くだって?」
間宮「とりあえず、騙されたと思ってやってみてください」
提督「・・・間宮がそう言うなら。なんにせよ怪我が治ってからだな」
間宮「当たり前です」
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