過去ログ - 提督「狙うは旗艦ただ一隻、全残存火力を集中させろ!」
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89: ◆RO/TgQj9wk[saga]
2015/08/08(土) 15:31:59.79 ID:TutUsSa50
八月六日。舞鶴鎮守府食堂。午前八時一五分。

提督「黙祷」

原爆が投下された八月六日八時十五分。鎮守府中が静謐な沈黙に包まれた。

一分ほど経った所で提督がやめ、と合図した。

五月雨「原爆って、どれほどのものだったんでしょうか・・・」

提督「半径二キロの建物が全焼、半径三キロの範囲内にいた人畜に致命的熱傷、広範囲の放射線被害。核攻撃の威力はこれぐらいだ、と指定できるものじゃない」

五月雨「落とす必要があったと思いますか?」

提督「もちろん原爆による被害を受けた人もいるだろうし、落とすべきだと俺も思っているわけじゃない。でも日本はそれぐらいされるまで止まらなかった。特攻で大量の人員を見殺しにしているのに、原爆で大量に殺人されてから気づくなんて皮肉だと思わないか」

五月雨「それは・・・」

提督「・・・とにかく、今は昔を振り返っている場合じゃない。緊急事態だ。皆、よく聞いてくれ」

食堂の卓をつなぎ合わせ、持ってきた太平洋地域を詳細にした海図を広げた。

提督「昨日、○九○三にて、ここの地点で」

海上のある一点を指差す。

提督「横須賀の偵察部隊が敵潜水艦隊の雷撃による奇襲を仕掛けられ、全艦大破した」

五月雨「ってことは」

提督「大本営はこれを深海棲艦側からの宣戦布告とみなし、作戦の発令を八月二十一日に定めた」

扶桑「でも、私達の訓練はまだ「わかっている」

提督「工廠技術主任はいるか」

技主「はいはい」

提督「三十二号あ電探の改修は」

技主「先ほど終わりました」

提督「さすがだな」

技主「いえいえ」

提督「戦艦と重巡洋艦の遠距離砲撃の精度は以前よりも高くなっていることは確かだ。あと二週間のうちに練習を積み重ねるぞ」

扶桑「了解です」

提督「編成を発表する」



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