過去ログ - 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「きっと、これからも」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2016/05/08(日) 00:51:20.42 ID:klf2/hE40
気付けば、自然と口が動き出していた。
誰もいない道で、小さな歌声が通っていく。
八幡「僕らは美しいものばかり探すくせに――隣に居てくれる人の美しさに気付けない――♪」
こうして歌っていると、何故だか俺は色んな人と鉢合わせる事になる。
別にジンクスって程ではないが、それでも、何故だか今は会えそうな気になる。
八幡「世間にとっての僕や どの時代の総理にも――代わりは居る でも それぞれの大切な人の代わりは居ない――♪」
そんな事はあり得ないのに、会える筈がないのに、歌は消えず、紡がれていく。
たとえ叶わずとも、もしかたらと、微かな祈りを込めて。
今は誰もいない隣を、少しだけ空虚に思いながら。
俺は、一人歩き続けた。
おわり
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