27:名無しNIPPER
2015/07/21(火) 13:06:01.49 ID:YMdcm1g70
言葉の意味が読み取れず首を傾げる私に、人差し指で遠くを指し示す。「ほら」
私の目に飛び込んできたのは、歩道橋に立ちこちらを見据える彼。だらしなく欄干にもたれた、やる気なさげな佇まいはいつもの彼。
「比企谷先輩、待ってますよ」
「よーし」
不安気な表情をした彼に向かって、右目を閉じピースサインを左目の上に添える。
瞬間、彼の瞳は、真夏の太陽さながらにキラキラと輝いた。
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