過去ログ - 花陽「お願いします……ここから……っ」窓付き「……」  
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16: ◆J56L221nBM
2015/07/26(日) 00:07:36.40 ID:1A7ohbPZo
花陽「あっ……っああっ…っ!」



咄嗟にテレビの電源を落とす。
映っていた目は消え失せ、元の何も映らない画面に戻った。



花陽「はっ……はっ……!」

花陽「うぅっ……びっくりした」



何か情報を得る事が出来ると淡い希望を持ったのが失敗だった。
悪戯に物に触らない様にしよう。それが賢明であると花陽は判断する。



花陽「あ、あ」

花陽「び、びっくりし過ぎて……た、立てない」



腰を抜かしてしまったのか、花陽は四つん這いになりながら壁に手を付けようとする
だが、手が壁に触れる寸前で、その手を止めた。



手を壁に付けてしまう事で、先程のテレビの様に何か仕掛けが稼働するのでは……?
そう思うと無暗に此処の物に手を触れる事に拒絶感が生まれ、壁に手を触れられない。
だが、自力で立つ事も叶わない今、花陽に残された手段は何かに手を置いて支えながら立ち上がるしかないのだ。



花陽「う、ううっ……」

花陽「誰か……誰かぁ……」



自然に起き上がるまで時間を費やしたくない。
それ程までに花陽はこの部屋に対する嫌悪で溢れ、出よう出ようという事ばかり考えてしまう。



花陽「誰か、助けてぇぇ……!」



薄暗い部屋で、花陽はか細く叫んだ。
誰も居ないのは分かっている筈なのに、反髄神経が反応するかのように口から言葉が吐き出される。



……絶対、誰も助けてくれないのに、どうして。
















――パシッ




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