1:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:40:39.34 ID:sGu2ZbmQ0
P「ああ、そうだ」
真美「そのシラクサが何で真美にお仕事なの?」
P「ジャクサな。メロスじゃない。そろそろ夏休みだろう?生っすかの中で小中学生向けの宇宙関連のコーナーを作るらしくって、そのリポーターとして真美と、貴音にオファーが来たんだ」
貴音「ほぅ」
P「うおっ!?何時からそこに居た!」
貴音「宇宙、それは人類に残された最後のフロンティア」
真美「お姫ちん、何言ってるの?」
貴音「まこと、良き仕事ではありませんか」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:41:23.58 ID:sGu2ZbmQ0
P「うん、貴音が乗り気で助かるよ。という訳で、明後日、相模原に行くからな」
真美「なんかあんの?」
3:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:42:10.32 ID:sGu2ZbmQ0
相模原
宇宙科学研究所
T田「どうも、広報のT田です」
4:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:45:24.90 ID:sGu2ZbmQ0
貴音「皆さん、おはようございます。ここがどこだかお分かりになりますか?」
真美「ねーねーお姫ちん。ここどこ?」
貴音「ふふっ、それは見てのお楽しみ。それでは真美、右手を御覧なさい」
5:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:46:44.79 ID:sGu2ZbmQ0
貴音「さて、本題はまずこの巨大なM-Xロケットですね」
T田「このM-Xロケットは、小惑星探査機はやぶさを送り出したことで一躍有名になりました」
真美「あっ、真美も聞いたことある!あれでしょ、しょうわくせーの砂粒持って帰ってきた」
6:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:49:05.98 ID:sGu2ZbmQ0
T田「ロケットの燃料には、液体と固体の二種類が有るんだ。液体は、皆もよく使う灯油の主成分、ケロシンとか、あと液体水素と液体酸素などを混ぜて着火して、推進力を得るんだ」
貴音「固体ロケットは、ゴムを固めたようなものにアルミニウム等の粉と酸化剤と呼ばれるものが混ぜあわせられたものです」
真美「ふーん。でも、液体と固体ってなんか違うと良い事があるの?」
7:名無しNIPPER[sage]
2015/07/25(土) 20:49:30.75 ID:2u5eYunOo
いいねこういうの
8:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:50:59.83 ID:sGu2ZbmQ0
真美「へー。じゃあ、真美がここでマッチに火を付けて、ロケットにえいやっ!って投げつけても」
T田「原理上では、その程度ならびくともしませんよ」
真美「固体の方が、使いやすいってことなんだね」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:52:53.00 ID:sGu2ZbmQ0
真美「へー、なんか凄いねぇ。そういえば、あの、横っちょについてる細いのは何?」
貴音「あれは補助ロケットブースターですね。ところで寺田先生、あのブースターの先端部の突起は何ですか?」
真美「うんうん。真美もそれ、ちょー気になってた」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:55:00.01 ID:sGu2ZbmQ0
T田「実は、開発があらかた終わった頃、ロケットの性能が以外に低いことが判明しまして、あれを付けてようやく計画の性能に届いたという経緯があるんです」
貴音「もし、それが知れれば当時の状況から、次が危うい」
T田「そこで、役人にあれは何ですか?と聞かれた時に私の大先輩方は「どうですか?格好イイでしょう?」と答えたという」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:56:46.03 ID:sGu2ZbmQ0
T田「さて、そのロケットというのが、こちらです」
真美「えっ。なにこれ」
貴音「これがペンシルロケット。私も実物を見るのは初めてですね」
12:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 20:58:34.27 ID:sGu2ZbmQ0
T田「小さいロケットしか作れないんじゃ、衛星を打ち上げられない!ではなくて、小さいロケットなら何本作っても安くで済むし、実験場だって狭くてもイイ。しかも横向きに飛ばせばレーダーがなくても飛ぶスピードが測れると」
真美「へー、なんか頭の柔らかい人だったんだねー」
T田「凄い人だったそうです。ところでこのペンシルロケット、たくさん作ったので、今でも本物を持っている方がいるそうです」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 21:00:25.72 ID:sGu2ZbmQ0
貴音「さて、ロケットはこんなところでしょう。続いては探査機や人工衛星を見てみましょうか」
真美「あー!真美これ知ってるよ、はやぶさだ!……あれ?でもちょっと違う」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 21:01:17.92 ID:sGu2ZbmQ0
貴音「それでは、先生。何故かこのはやぶさ、見慣れぬ姿をしていますが」
K口「これはですね、今まさに宇宙を飛んでいる『はやぶさ2』の姿なんです」
真美「はやぶさ2?」
15:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 21:02:12.79 ID:sGu2ZbmQ0
K口「宇宙探査っていうのは、すごく気の長い話なんですね。小さな子供が、立派な研究者になるくらいの時間がかかって、ようやく結果が見えてくるんです」
貴音「何とも、壮大なことですね」
K口「だからこそ、今も私達研究者は宇宙を調べて、少しでもその謎を解き明かそうとしているんです。そうすることで、私達自身がどこから来たのかを知ることにもつながりますから」
16:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 21:04:44.06 ID:sGu2ZbmQ0
K口「これがイトカワの模型です」
真美「なんかピーナッツみたい」
貴音「らっこ、とも呼ばれていましたね」
17:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 21:14:19.93 ID:sGu2ZbmQ0
真美「うーん」
貴音「C……」
真美「あっ、わかった!ビタミンC」
18:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 21:15:38.28 ID:sGu2ZbmQ0
貴音「はやぶさ2がたどり着ける範囲で、前回の……イトカワと違う性質の小惑星を探したところ、ちょうどこの1999JU3だった、ということですね」
K口「そういうことなんです。ところで、双海さんは地球の海や湖がどうやって出来たかご存じですか?」
真美「雨が降ったからじゃないの?」
19:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 21:19:23.25 ID:sGu2ZbmQ0
K口「でも、双海さんの言うことは意外に的を射ているんですね。私達の体を作る有機物、タンパク質などですが、これにはたくさんの炭素が含まれています。生命を形作る有機物は、どこから来たのでしょうか?」
真美「えー……?」
貴音「私達は、星から生まれたかもしれない、ということですね」
20:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 21:20:33.67 ID:sGu2ZbmQ0
K口「宇宙科学は、なんだか自分には関係のない話だと思われるかもしれません。小惑星に探査機が行くのも、夢物語みたいな話だと思っている方がいるかもしれません」
K口「でも、もうそういった技術はできていて、いずれ、近いうちに太陽系大航海時代がやってくる」
K口「その時、テレビの前の皆さんの誰かが、その最前線に居るかもしれませんね。楽しみにしています」
21:名無しNIPPER[saga]
2015/07/25(土) 21:23:44.85 ID:sGu2ZbmQ0
貴音「はい、というわけで、宇宙科学研究所のお仕事が少しは分かっていただけたのではないでしょうか」
T田「まだまだ、これは宇宙科学研究所の、JAXAのやっている宇宙探査のほんの一部分です。真美ちゃん、今日はどうでしたか?」
真美「んー、宇宙って、すっごくむずかしーって感じだけど、なんかそれよりも、もっとすっごくおもしろそうだなって思った!」
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