7:名無しNIPPER[ saga]
2015/07/28(火) 11:45:02.72 ID:ixm4jMg20
婆「へえ、本当に神様だったのかい」
男「ええ、目の前で狐の耳を生やしてくれました」
婆「そりゃすごいねぇ……で? その娘の事をどう思っているんだい?」ニヤ
男「……この地域の信仰心が薄れ、もう存在を保っていられないそうです」
婆「そりゃ難儀な……また人が来るようになれば、復活するって事かい?」
男「かもしれませんが……」
婆「……その娘はなんて言ってた?」
男「運命だから受け入れる……と。消えるまで話し相手になってくれたら嬉しい、とも」
男「……でも、何とかしてあげたいんです、何か……」
婆「お兄ちゃん……その娘は自分で消える事を受け入れているんだろ?」
男「はい」
婆「だったら、消えるまで側にいてやる事を考えたらどうだい?」
婆「助けたい気持ちはよく分かるけど、それにやっきになってその娘をないがしろにするのは良く無いと思うよぉ」
男「……」
男(そうかもしれないな……時間も無い今、僕が出来る事なんて、たかが知れてる)
男(うん、残りの時間、精一杯楽しませてあげよう)
男「ありがとうございました)
婆「いいえ〜……男ならにっこり笑って、安心させてあげなよぉ」
男「あはは……肝に銘じておきます」
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