過去ログ - 咲「金髪くんと」京太郎「文学少女ちゃん」
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23: ◆BrPpnaZzMC3Z[sage]
2015/08/04(火) 01:14:31.92 ID:UWCvnYOpo
 

 ◆◇◆


「はぁ……」


 ベッドにうつ伏せになった咲の唇から何度目かも知れぬ吐息が落ちた。

 もし仮に今の咲を見る者がいれば、咲が憂慮していることを容易く察することができただろう。

 咲としては、自分の部屋へと戻り何とか冷静さを取り戻した、ここまでは特に差し障りはなかった。

 その冷静になるまでの間に湧いてきていた取り留めのない想像、いや妄想で小一時間ほどベッドの上で悶たりしてしまっていたが、それは置いておこう。

 既に別れの際に覚えた気温とは異なる寒々しさはなく、過剰なほどだった昂ぶりも収まっていた。

 その様に自己分析できる程度には頭は冷えていた。

 だからこそ、悩んでしまう。


「……どうしたらいいんだろ」


 呟き、枕に顔を埋める。

 自らの想いを打ち明けるか否か。それが問題だった。

 過去から積み上げられた現在の咲と京太郎の関係。

 それを男女の性差を意識して改めて顧みれば、友達以上恋人未満というのが相応しいのではないかと咲は考える。

 心地良い関係だ。

 踏み込まなければ、きっと維持していけるだろう。

 今までそうであったのだから。

 


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