63: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/08/10(月) 22:17:20.53 ID:bvI5CVCi0
そうじゃなくて、クーラーが効き過ぎて。
と、言いかけてやめた。
でも隠すのは気が引けて、本当のことを一部だけ、わたしに都合よく嘯く。
「ヤチーがもっと近くにいたら、寒くなくなるかも」
「・・・」
「な、なんてね・・・わっ!?」
「わぅっ!」
「うぎゃっ!」
よくわからないうめき声?をあげながら、わたしの方に近づき・・・もとい、タックルしてくる。
わたしは床に大の字に倒れ、ヤチーがその上にまたがっていた。びっくりするほど軽い。
そのくせ、わたしをつきとばす力はちゃんとあるのだった。
「・・・これは、ふつーにした覚え、ないんだけど」
頭を打ったわけではないけど、背中がちょっと痛かった。
じとっと抗議の眼差しをつくる。
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