25:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:23:48.86 ID:sAy5zb9eO
  
  
 それを覆すことのできる力は私にはなくて、それから逃げるほどの勇気もなくて−− 
  
  
 出来たのは、最後にやっと体を重ねることくらい。 
  
  
  
 「おめでとう、おめでとう、おめでとう……っ」 
  
  
  
 自分が泣いていることに気づいた。 
  
  
  
 熱いものが、頬を伝って止まらない。止まるはずがない。 
  
 言葉も出ないくらいに流れ落ちてきて、まるで自分が消えてしまいそうなほどに。 
  
  
  
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