過去ログ - 提督「降りしきる>>1の中で>>1と>>1つ」【安価】
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名無しNIPPER
[saga]
2015/08/01(土) 20:25:15.03 ID:WOfLjiaL0
日中は曇り空だった。降るかなと思っていたらやっぱり降った。この「やっぱり」というのは「宝くじはやっぱり外れたか」の時に用いられる「やっぱり」であって、「やっぱり」と言いつつ反対のことを期待していたが、それが裏切られたので自分を納得させようという「やっぱり」であった。
つまり、提督はこの夕立を事後予想していただけであるから、濡れないための手段を前もって準備していなかったのだ。
雪でも降ってくれれば傘もいらず、まっすぐに帰れたのだが、流石にそれを期待するには夏の世界は暖かすぎた。奇妙な因果でもあれば、白雪でも降ったかもしれないが、それも期待するには世界の法則は誠実すぎた。
提督は雨宿り場所として近くにあった神社を選んだ。賽銭箱の前にある階段に腰掛け、向拝の下に身を隠した。雨量が多く流れ落ちてくる雫はやかんから注がれるように一本の柱となって石畳の浜床を叩いていた。
急に降り出した大雨というのは、最初の勢いだけが良くて、あとは徐々に弱まっていき、雨が上がる頃には木の葉に垂れ下がる水滴は太陽を映しているに決まっているのだ。今無理して帰る必要はない。のんびり待とう。
提督はすぐさま疑問に思った。のんびりするってどうするんだ。「する」ってぐらいだから、何か条件を満たしていないとのんびりできないんじゃないかと思った。
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