176: ◆JMQrjAAXSXNz[sage saga]
2015/08/13(木) 23:01:00.41 ID:VaKrLCod0
“福路美穂子の場合”
美穂子「あら、おいしい」
京太郎「それはよかったです。俺も選んだ甲斐がありました」
福路さんとこうして二人で呑むのは初めてだなぁ、と思いつつ横目でちらりと見る。
目があった、微笑んだ、クソ可愛い。
美穂子「普段はあんまり呑めないのでとても楽しいです」
京太郎「お酒、弱いんですか?」
美穂子「いえ、呑めない訳じゃないのですが、何故か止められるんです」
京太郎「なるほど?」
美穂子「皆して私を焦らすんですよ」
京太郎「ぶっ、げ、ほっ」
美穂子「大丈夫ですか!?」
京太郎「ああ、はい......」
これは呑むの止められますわぁ。福路さんが普段酒を呑めない理由に納得する。
とはいえ、とんでもない言葉が貴女の口から飛び出たせいです、と言い出す勇気は俺にはない。何とか言わせないようにしたいが......。
美穂子「もう、涎みたいになってますよ?まるでお預けを食らった」
京太郎「スタァップ!!」
ダメだこれ!無理やりにでも止めないと!
美穂子「まあ、あまり独り善がりな」
京太郎「ダメです!」
美穂子「あら?これは主従」
京太郎「アウト!」
美穂子「...無理矢理口を塞が」
京太郎「止んねぇ!」
俺と福路さんの闘いは一晩続いた。
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