4:名無しNIPPER[saga]
2015/08/02(日) 03:37:36.11 ID:V8gzDOoiO
広大な田園の脇を歩き、寂れた線路に沿って歩き、舗装もされてない砂利道を歩く。
やがて見えてきた小さな霊園。そこの片隅にある母の旧姓が刻まれた墓石の前でしゃがみ込む。
いくらほどもない手荷物のなかからカップ焼酎と線香、ろうそくを取り出し、墓前に供えていく。
鼻の奥に澱むような線香の匂いにどこか懐かしさを感じながら、取り留めもない報告をし、立ち上がった。
奥に広がる鬱蒼とした林から蝉の鳴き声が降り注ぐなか、日光を遮るように手をかざし、目を細める。
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