12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 13:55:04.17 ID:5uQHH2Qt0
そうは言っても、遠くに旅行したというのと、地元というのは気の持ちようが違うものですが……もう、そんなことはいいんです!ようは友達と一緒にいることが肝要なんですから。
さて私はこの旅行を実に楽しみにしていました。
三年生がたの受験も終わり――ちなみに皆さん成績は優秀だったので、特別受験の雰囲気は感じさせませんでした――、先輩はもう大学生となる。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 13:57:00.68 ID:5uQHH2Qt0
しかし悲しみを伴った楽しみなど意味があるのでしょうか?
感じてはいけない、感じたら価値が薄れてしまう気がする、と分かっていても、空虚さを感じてしまいそうになるのです。
生きていると実感するというのは、よくある言葉ですが、私は生を感じたい……あるいはこの感情はこの言葉ではないのかもしれません。何か別の――
14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 14:06:59.46 ID:5uQHH2Qt0
2
私たちがペンションに戻ると、やはり雪は強くなり吹雪始めました。しばらく外にでることも叶わなそうな様子でした。
私と咲さんは部屋で着替えをしていました。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 14:11:39.33 ID:5uQHH2Qt0
咲「えーと、和ちゃん人形さんみたいに肌綺麗だなーって」
和「え……そうですか?」
咲「うん、凄い綺麗だよ」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 14:13:17.72 ID:5uQHH2Qt0
と気付いた頃には手遅れで、もはや何をしようとその行動には誤魔化し、という付加価値が生じるのです。
仮に咲さんが何も思っていなくともです。
そうは言っても上半身ブラジャ一枚、下はスキーウェアのままというのはあまりにも格好がつかないので私は着替えを続行しました。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 14:17:16.20 ID:5uQHH2Qt0
咲「和ちゃん!大丈夫?」
和「え……ええ、全然大丈夫ですよ」
私はそう言いながらも羞恥心にかられました。咲さんが手を貸して起こしてくれたとき、私は頬を赤くして俯いていました。
18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 14:22:30.81 ID:5uQHH2Qt0
咲「あはは……私もよくやるし、全然気にしないよ」
そう言われて私は愕然とし、気づきました。
自分の行いで恥じるということは、その行いをする他人を恥ずかしいと思うことだと……。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 14:26:24.22 ID:5uQHH2Qt0
咲「和ちゃん、どうしたの?」
咲さんは微笑を浮かべ首を傾げます。
和「何でもありません……すみません、咲さん」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 14:27:47.36 ID:5uQHH2Qt0
憧「ちょっとゲレンデから遠いよね」
静乃「そう?雪景色、長く見れていいと思うけどなー」
玄「私は食べ物さえあれば大丈夫なのです」
21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 14:29:23.17 ID:5uQHH2Qt0
憧「へー、二人ともいい感じね」
憧は思わせ振りに笑った。
部長といい、憧といい、一体なんなんでしょうか?
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