124:名無しNIPPER[saga sage]
2015/08/02(日) 21:45:39.07 ID:5uQHH2Qt0
咲「お姉ちゃん?」
咲さんは心配した表情で言い、ノブに手をつけます。私は心情をくみ、注意することはしなかった。
扉は開けられると、中からむわっとした臭いが立ち込める。
……私はこの臭いを知っていた。こんなものを忘れることなんてまずできなかった。
部屋は暗く中の様子は分からなかった。
見てはいけない、本能がそう警告する。
しかし咲さんは迷わずに部屋の灯りをつける。
そこには弘世さんが――何やら赤いゴムのようなものに囲まれ倒れていた。
私は咄嗟に咲さんをうしろにどけた。咲さんは眉を釣り上げ私を見る。
和「私が確認します。だから咲さんはそこにいて待っていてください 」
もしも弘世さんだけでなく、そこに照さんまでいたら、きっと咲さんはおかしくなる。
私はそう判断し強い口調で咲さんに言いました。
咲さんは最初、絶対引かないとばかりに私を睨みましたが、すぐにうつむき小さく頷きました。
私は念を押しもう一度待つように言ってから、部屋の中に入ります。
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