過去ログ - 和「かまいたちの夜」
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74:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:26:59.94 ID:5uQHH2Qt0
8

談話室に戻ると、そこにはまた喧騒が戻っていた。そこには照さんの様子も見られ、やはり何か慌てているようだった。当然それは楽しいものではなく、忌々しいものだった。

智葉「どうしたんだ」
以下略



75:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:28:43.56 ID:5uQHH2Qt0
智葉「すぐに外に探しにいかないと」

久「そうね。じゃあ智葉と和、それに私の三人で探しましょう。ただし遠くへは行かない。常にまとまってゆくこと」

咲「ちょっと待って下さい。私も行きます!」
以下略



76:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:31:00.74 ID:5uQHH2Qt0
五分、建物に沿って探すこと。絶対に建物から離れちゃだめ。そして決して五分を越えないこと――

部長は念を押して二度言った。

本音を言えば探させるのすら躊躇われるのかもしれません。外は一寸先さえ見えない、そんな状態でしたから。
以下略



77:名無しNIPPER[sage]
2015/08/02(日) 17:32:53.39 ID:5uQHH2Qt0
名前直すの忘れてました。

弘瀬じゃなくて弘世ですね。すみませんでした。


78:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:53:12.35 ID:5uQHH2Qt0
外に出ると、ホワイトアウトが私たちを襲う。少ししか離れていないのに、振り向くと建物もわずかにしか見えない。

智葉「これは死んでも気付かなそうだ」

智葉さんは冗談っぽく言ってるが、表情は笑っていなかった。
以下略



79:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:55:19.65 ID:5uQHH2Qt0
そこで私はふとある考えが頭に浮かびました。

まさか照さんが――?

……いえ、そんなわけないですね。だって照さんは玄さんが刺されたとき、まず間違いなく私たちの目の前にいた。
以下略



80:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:57:00.03 ID:5uQHH2Qt0
と、私は目の前に智葉さんに弘世さんがいないことに気付いた。

和「智葉さん……弘瀬さん?」

返事はなく、辺りを見渡しても誰もいない。
以下略



81:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 18:00:46.42 ID:5uQHH2Qt0
もうだめかもしれない。と、そのとき頭に咲さんの顔が浮かびました。

せめて最後に一回咲さんの顔が見たい。

厳格な家庭にはないあの――
以下略



82:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 18:04:14.52 ID:5uQHH2Qt0
咲「和ちゃん!」

と咲さんは目尻に涙をためて、私に飛び付く。

和「咲さん……苦しい」
以下略



83:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 18:07:54.81 ID:5uQHH2Qt0
和「それで戻らなくなってどれくらいなんですか?」

咲「えっと八分くらいかな」

八分、と聞いて私は動揺を隠せませんでした。
以下略



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