99:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 19:42:29.26 ID:5uQHH2Qt0
菫「……その場合とは違うが、私だってつらいんだ」
弘世さんはそう言って目を伏せた。
大星さんはまだ見つかっていない。この大雪の中でそれが意味するのは……。
100:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 19:44:32.43 ID:5uQHH2Qt0
久「私が疑わしいのは分かる」
部長は確固たる意思の伴った表情で切り出した。
皆はつらそうに部長に目をうつす。
101:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 19:47:06.33 ID:5uQHH2Qt0
咲さんは全く部長が犯人である可能性を排除したことを言う。
それはこの一年、部活で培った信頼の証だった。
私自身も部長のことを全く疑ってはいませんでした。
102:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 19:48:39.83 ID:5uQHH2Qt0
憧「え?」
憧は呆気にとられたような表情をした。
久「何度でも言う。あなたのせいじゃない。だって全部仕方のないことだわ」
103:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 19:55:43.54 ID:5uQHH2Qt0
11
結局私たちは部長の提案を止めることは出来なかった。部長は頑なだったし、そうなった部長を止めるのは並大抵でない。
久「咲を頼んだわ」
104:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 19:59:24.10 ID:5uQHH2Qt0
久「あとこれは犯人に利用されたら困るからみんなの前で言わなかったけど、バスルームの天井から屋根裏――みたいなのにでれるわ。
実際に登らなかったから分からないけど、二階の全部の部屋につながってるかもしれない。
これは犯人に利用されるかもしれないから気をつけて」
105:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 20:01:01.82 ID:5uQHH2Qt0
アルコール――お酒の臭いでした。
それはついさっき嗅いだような気がした。
私は迷わず部長に言った。
106:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 20:05:01.73 ID:5uQHH2Qt0
憧「何はともあれ、私は玄を看てなきゃ行けないから一度戻るわ」
憧はそう言っては自分たちの部屋へと戻っていく。静乃もそれに続いた。
恭子「すまんな……私も今は一度一人になりたいんや」
107:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 20:52:10.66 ID:5uQHH2Qt0
弘世さんたちも二階へと上がって行き、結局談話室には私と咲さん、智葉さんだけが残った。
智葉「まるで久がいなくなった途端団結力がなくなったな」
と智葉さんは苦々しげに言ったが、私はその通りだと思った。
108:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 20:53:55.81 ID:5uQHH2Qt0
智葉「お前たちも疲れたろう。一度部屋に戻ってみたらどうだ」
和「あなたまでそんなことを言うんですか?集団でいる方がいいっていうのは分かっているでしょう」
智葉「それもそうだな」
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