過去ログ - 犬勇者「わんわんお!」
1- 20
45: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/09(日) 11:29:15.33 ID:3Ri8fxGZo

思わず勢い良く見上げてしまった。ち、ちちち、父上……!?


王「久方ぶりにそう呼ばれるのは、こそばゆいな」

呪術師「私としては、既に縁は切ったつもり……迷惑、かけるよ」

王「お前は頑固だ。別にワシは気にせんと言うのに、まったく」

王と呪術師の会話がくだけたものになった。どういう事だってばよ……。
確か王には子供は最近生まれたばかりの、息子一人じゃなかったのか。

王「お前と、魔法使いを拾った日から、ワシは本当の娘たちだと思っているのだが」

犬勇者(拾い子だって? じゃあ血の繋がりはないのか)

呪術師「ありがとう。だけど、それは魔法使いにだけ注いでくれれば良い」

王「魔法使いも、冒険者になりたいからとワシの手元から離れてしまったからのう」
「あの子は魔術、お前は呪術……道を極める為、王家から離反するとはな……ふっふっふ」

呪術師「父上の元では、七光。それに、血の繋がらない私達を、王族に加える事は……父上の、名に傷がつく」

王「まったく、優しい娘達じゃ。じゃが……お前の、呪術だけは……ワシは、どうにもしてやれん」

呪術師「構わない。私の力は忌避されるべき。呪いを扱うなんて、認められて良い訳はない」

王「故にお前には苦しい思いをさせている。ワシは無力じゃな。娘の為に世論も変えてやれん」
「呪術を捨て、またこの城で過ごす事は考えてはくれないのか……?」

……王は、呪術師とまた過ごしたいと考えている様に思えた。
だけど、呪術師が呪術を行使する存在である限りは……叶わない、と。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
145Res/115.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice