過去ログ - カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」
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989: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/10/01(木) 23:33:17.58 ID:hH4N980c0
アクア「ねえ、カムイ」

カムイ「どうしました?」

アクア「今日考えたことがあるの。私はまた暗夜に戻ってきて、あなたは白夜に戻れなくなってしまったということをね」

カムイ「……」

アクア「そう考えたらね、今日カミラと過ごした時間がとても重く感じてしまうの。本当だったら、そこにはカムイがいるべきなのに、私がそこにいることが、とても恐ろしいことに思えてくる」

カムイ「……」

アクア「カミラはこれから絆を作っていけばいいって言ってくれたわ。でも、本当ならあの日、暗夜に付くことを決めたカムイにだけ、それは与えられるべきだって私は――」

カムイ「アクアさん、私がそんなことを気にする人だって思ってるんですか?」

アクア「で、でも――」

カムイ「ふふっ、アクアさん、誰が誰と仲良くするのかに許可なんていらないんですよ。それとも、アクアさんは皆さんと仲良くしたくないんですか? なら、確かに突っぱねてしまってもいいんですけど」

アクア「そ、そんなことはないわ。私だって、その、みんなと仲良くしたいと思っているわ」

カムイ「なら決まりですね。アクアさん、いっぱい仲良くなってください。皆さん、アクアさんと親睦を深めたいって思っているはずですから」

アクア「自信満々の発言ね。なにか知ってるような言い方よ?」

カムイ「そうですね、確かに知っていると言えば知っています。でも、教えません。もう、すぐ近くですから」

アクア「そう、なら、別にいいわ」

カムイ「はい。あと、アクアさん。最初に言いましたよね、私が白夜に戻れなくなったって」

アクア「ええ、確かにいったわ」

カムイ「戻れなくなったんじゃないんです、私は捨てたんです」

アクア「!」

カムイ「あの日、あの場所で、暗夜を選んだ時、私は白夜で生きることを捨てたんです。そして捨てたからと言って、私に何かが与えられるなんてことあるわけないんですよ」

カムイ「でも、そうですね。そんな私でも得ることができた物があるとすれば、考え続けることでしょうね。私は、考えて考えて自分の選んだ道を進むことを望んで、ここにいるんですから」

アクア「カムイ」

カムイ「だからアクアさん、私のことなんて気にしないで、みんなと仲良くしてください」

アクア「……ありがとう、カムイ」

カムイ「いいえ。そろそろ大広間―――」ピタッ

アクア「カムイ?」

カムイ「………招いた覚えはないんですが」



???「招かれた覚えもありませんのでご安心ください、ここには仕事として来ているだけですので」


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