過去ログ - にこ・絵里・真姫「「「夏、終わらないで」」」
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10:名無しNIPPER[saga]
2015/08/03(月) 01:51:59.73 ID:y+vnwoOz0




 何か意味のある模様のようにも、良く分からない文字の羅列のようとも
どちらとも捉えられる『陣』、所々に蝋が垂らされて…
 その中央には漆塗りの皿、上にはお彼岸でお馴染み子供のお小遣いで
容易く用意可能なお供え物セットがちょこんっと乗せられていて
『陣』の外枠には蝋燭が数本立てられていて、万一強風や地震でも
簡単には倒れないようにその蝋燭自体も底を溶かした蝋で固定されていた





希「えりち〜、にこっち〜、真姫ちゃ〜ん!できたで〜」チョイチョイ



にこ「あっ、できた?」


希「そー、そー…いやぁ、思ったよりも良い出来だと思うんよ」


なはは!と軽快な笑いで友人に完成を報告する
そしてそんな友に絢瀬絵里は訊ねた



絵里「ね、ねぇ…これからやるおまじないってどんな奴なの?」



希「あー、それな、ウチ等がやるのは『口寄せ』の類や!」


真姫「く、口寄せ?」


希「そ!口寄せ…ほら、3人とも"イタコさん"とか聞いたことあらへん?」

にこ「あー、昔のジャンプ漫画でそんなのちょっと読んだっけ…
                 シャーマンキングだったかしら?」


希「んー、まぁ大体そんなイメージでええかな
   それで簡単に説明すると、これはな神の霊や仏の霊…
   にこっち達を護ってくれる霊を呼び出して憑いててもらう奴や」


真姫「お、お化け…」ピクッ

絵里「…っ、そ、そう…良いお化けさんなのね」ブルブル


希「そうやね…口寄せにもいろんな種類があって…あっ!
   そうそう!『コックリさん』とかもその類に―――」



真姫「も、もう!良いでしょ!!さっさとやって帰りましょう!」



早く終わらせようと急かし、急かされ儀式は行われる
手招きして3人を『陣』の中へ入るように指示する希

一人はちょっとしたお遊び気分で『陣』へ
一人は真っ青な顔で…早く家に帰りたいと思いながら歩み
一人はお化けなんて非科学的なモノは居る訳ないと震えながらも入る




希「入った?なら中央のお供え物が入ったお皿を背にして?」


絵里「こ、こうかしら…」

真姫「……っ」キュッ





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