過去ログ - 【ゆるゆり】櫻子「ねえ、花子。今日、楽しかった?」
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27:名無しNIPPER[saga]
2015/08/03(月) 20:26:29.77 ID:ED8Np3Nlo
あかり「もしもしお姉ちゃん? ……うん、いいよ。……うん、……えっ!?、ちょっと早口で分からないよぉ!
えっ、いるけど、……うん、分かった。ちょっと待ってね」

あかりお姉さんは電話を一回耳から離すと、こちらに目を向けた。

あかり「えっとね、あのね、花子ちゃん」

花子「なんですかし?」

あかり「長くて長くて腰まで越すような長髪でああでも別に重苦しそうじゃない髪で
えっとちょっとウェーブが掛かっていてそれでそれでそうお人形さんみたいな綺麗で小さな子見かけなかった!?」

花子「……」

あかり「や、やっぱり見てないかな」

花子「た、多分見てないと思う」

捲し立てるあかりお姉さんに気圧されて、小声で返した。
……なんだろう、その美辞麗句を過剰に盛り込んだような言葉は。

あかり「そっかぁ……ちょっと通話に戻るね。……ごめん、分からないって。
えっ知り合い? ……あっ、うん、一緒にいるけど。……ああ、そうなんだ。じゃ、じゃあ待ってるね……」

花子「お姉さんからかし?」

あかりお姉さんは通話を打ち切った後も、電話をしまわず、膝の上に置いたままだった。

あかり「あ、う、うん……」

処理落ちしたように、遅れたレスポンスを返すあかりお姉さんは、明らかに様子がおかしかった。
どうしたのかなと、対応が分からずに見続けていると、今度は頭を抱え始めた。

あかり「どうして気づかなかったんだろう……うう」

花子「だ、大丈夫かし……?」

流石に反射的に声が出て、こっちまで動揺が移ってしまった。

あかり「……あのね。花子ちゃん。もしかしたらね。気に障ることを言っちゃうかも」

既視感、デジャヴ、というよりさっきと全く同じの言葉。
だから、ちょっと安心していた部分があったのかもしれない。

あかり「お姉ちゃんね、櫻子ちゃんと一緒にいるんだって。それで、今からここに来るんだって」

何故だか一瞬で全てを把握して、さながら沸騰したやかんと化した顔を、手で覆った。


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