過去ログ - 涙目で熱い吐息を漏らす姉が弟に抱かれる話
1- 20
35: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/05(水) 12:05:05.72 ID:xZPme1KjO

乗る予定の夜行列車がさっきの駅に入るのは、夕方六時を過ぎた頃らしい。

本に囲まれ、その上涼しい図書館の中だ。普段なら長い時間を潰す事は難しくない。

でもその日は、気持ちの焦りのせいかやけに時計の針が進むのは遅く感じられた。


遊びに行った事にしている友達の家に両親が電話をかけていないか、もしかしたら後を追ってきているのではないか。

乗換え案内に教えられた通り、ちゃんと列車は来るだろうか。

来たとして、夜を越える夜行列車に子供だけで乗ることはできるものなのか。

どんな本を読んでいても心の中は不安と疑問でいっぱいで、ちっとも内容は頭に入ってこなかった。


姉ちゃんはそんな僕よりずっと落ち着いた様子で、隣りで静かに本のページを捲っている。

僕はせめて弱気になどなっていない、図書館で本を楽しんでいるふりをして見せたくて姉ちゃんに話しかけた。


「今、なんの本を読んでるの?」

「えっ」


簡単な問いかけなのに姉ちゃんは驚いたように肩を竦め、慌てて表紙を確認していた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
106Res/67.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice