過去ログ - 涙目で熱い吐息を漏らす姉が弟に抱かれる話
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44: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 00:28:53.59 ID:FxJ+yHgFo

「向こうの駅に着いたら、婆ちゃんの家に電話かける?」

「……ううん、かけない」


僕の問いに姉ちゃんは少し考えたあと答え、僕もまたそれでいいと思った。

もし電話して両親には伝えないよう頼めば、婆ちゃんはそうしてくれるかもしれない。

そしてその駅からのタクシーでも手配してくれるかもしれない、そう考えはしたけど。


あくまで僕らは自分達の力で婆ちゃんの家に着きたかった。

大人に頼らず目的と定めた所へ達する、それができる事を両親に見せつけたかった。

親の庇護を受けなければ何も判断できないほど子供じゃない、その二人が『離れたくない』と願っているのだと知らしめてやりたかった。

だけどそんな生意気な想いを持てる程度に、自分が大きくなっていたせいだろうか。


「いっそ、お婆さんの家で一緒に暮らせたらいいのにね」


僕は姉ちゃんが小さく唱えた無邪気な願いを、きっと叶わないだろうと思った。

そして姉ちゃんも叶うとは思っていない、そんな気がした。


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