過去ログ - 旅人「モンスター娘に殺される話」
↓ 1- 覧 板 20
2015/08/04(火) 20:23:15.40 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 それから、もう一日。 
  
 日が沈みかけた、黄昏の中 
70:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:23:57.96 ID:Qo4PdzSj0
  
 「お前は通すかよ」 
  
 追おうとした騎士に対し、道を塞いで立つ。 
  
71:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:24:42.90 ID:Qo4PdzSj0
  
 騎士も、剣を振り上げる。が、 
  
 その剣に草陰から何かが絡みつく。 
  
72:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:25:20.21 ID:Qo4PdzSj0
  
 「…………なぜ、分からん。……悪いものは悪い。良いものは良い。……それを個々の価値観だと言うのは、つまらん言い訳に過ぎん……!!」 
  
 「……はっ……はぁ…………俺は、自分が、正しいだなんて……これっぽっちも思っちゃいねぇよ」 
  
73:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:25:50.06 ID:Qo4PdzSj0
  
 そこへまた蹴りが。一発。二発。三発、と。 
  
 「貴様のようなやつがいるから…………世界は良くならんのだ! いつまで経っても!!」 
  
74:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:30:58.33 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 「っ……ぅ」 
  
 呻き、目を細く開ける。 
75:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:31:32.91 ID:Qo4PdzSj0
  
 暗い夜空から、羽が舞い落ちる。 
  
 黒い、つややかな羽。 
  
76:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:32:09.91 ID:Qo4PdzSj0
  
  
  
 とある山の山頂。 
  
77:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:32:46.23 ID:Qo4PdzSj0
  
 「……嘆かわしい。怪物でありながら……その本分さえ忘れ」 
  
 深く息を吸い、長く、吐き出して 
  
78:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:33:18.70 ID:Qo4PdzSj0
  
 「私が、この手で」 
  
 少女の髪に、触れる。 
  
79:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:34:08.82 ID:Qo4PdzSj0
  
 「いや……もう一匹のように、自ら村を出ていれば…………まだ救いようがあったかもしれない。……相容れぬと、怪物のサガに気付き、従えていれば」 
  
 「……」 
  
98Res/75.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。