過去ログ - 旅人「モンスター娘に殺される話」
↓ 1- 覧 板 20
2015/08/04(火) 20:10:55.45 ID:Qo4PdzSj0
  
 「まぁ積もる話はあるが、今はそういう時じゃねぇんだ。ちょいと」 
  
 「少し、待っていてね。お客さんが来ているから」 
  
60:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:11:26.57 ID:Qo4PdzSj0
  
 「獣は獣。人は人。自然の流れのままにあるべし。……まさに、私の求める理想」 
  
 「理想?」 
  
61:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:12:06.48 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 堂の奥。裏口の、隠し扉が開く。 
  
 「悪いな。通るだけ通らせてもらっちまって」 
62:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:12:40.14 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 堂に至る道も、険しい山道であったが、 
  
 裏から出た先は更なる獣道。 
63:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:16:56.94 ID:Qo4PdzSj0
  
 「よぅ、俺だ。通らせてもらうぜ」 
  
 男がそう呼びかけると、それは、ぬううと首をもたげた。 
  
64:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:17:35.15 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 「っ……」 
  
 少女が幾度か、木の根に足をとられそうになった後 
65:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:18:13.42 ID:Qo4PdzSj0
  
 「…………うまいか?」 
  
 「……」モグモグモグ 
  
66:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:19:02.02 ID:Qo4PdzSj0
  
 「……つかまってた、わたしを、助けた。服をくれた。食べ物をくれる。……一緒にいてくれる。…………それは、どうしてですか」 
  
 男は、頭の後ろで手を組み 
  
67:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:19:38.14 ID:Qo4PdzSj0
  
 夜空に、手をかざす。 
  
 「……星が見えるだろう」 
  
68:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:20:12.16 ID:Qo4PdzSj0
  
 「その背に乗り、空の果て。星々の……神々の世界を目指した」 
  
 「行けたの?」 
  
98Res/75.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。