過去ログ - 八幡「誕生日プレゼント?」小町「これが小町からの誕生日プレゼントだよ」
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/08/13(木) 03:34:58.99 ID:VK9XCbMA0
八幡「俺は授業が終わったら、とっとと帰ってたからな。
他のクラスの様子なんて興味もないしな」
雪乃「そう?
それでもあなたは目立っていたわよ?」
八幡「そうか?
予備校は高校と違ってぼっち多いぞ。勉強の為に来てるんだし」
雪乃「そ、そうだったかしら?」
こいつ、なにを慌ててるんだ?
自分もぼっちだったことを忘れでもしたのか?
頬を桃色に染める雪ノ下の姿に眉をひそめうが、
臭いだつ色気に俺は身を固くしてしまった。
まあ、いいか。
どうせ俺はぼっちはぼっちでも、年季が違うぼっちだったから目立ったのだろう。
八幡「でも、数学を教えてもらえるのなら助かる」
雪乃「私もセンター試験の復習にもなるし、
教える場所もうちであれば時間的ロスも発生しないわ」
八幡「ここでやるのか?」
雪乃「予備校の自習室では声を出せないじゃない。
それに、うちは予備校と比企谷君の家の間にあるわけで、
比企谷君にとっても場所的には問題はないはずよ」
八幡「それはそうなのだが」
でも、雪ノ下はいいのか?
赤の他人ってわけではないが、男を頻繁に家にあげるんだぞ?
雪乃「それに、小町さんと約束してしまったのだから、
今さら比企谷君を見捨てる事はできないわ。
だから責任を持って比企谷君の面倒を見なくてはならないのよ」
八幡「えっとまあ、そのなんだ。ご迷惑をおかけします」
雪乃「別にいいわ。
私たちは雪ノ下陽乃被害者の会の一員なのだし、
相互援助は基本よ。
だから比企谷君。いつか私にも比企谷君の力を貸してもらえると嬉しいわ」
八幡「あぁ、俺が必要になったらいつでも言ってくれ。
そのときは何があっても雪ノ下を助けるよ。
……まあ、なんだ。
いつでも味方でいるくらいは出来るからな」
雪乃「期待してしまうわよ」
八幡「かまわん」
雪乃「ありがとう」
一応雪ノ下なりの落とし所は見つけてはいるのか。
だが、これからも雪ノ下と一緒ってわけか。
今までは大学生になった自分はなんとなく適当に大学生をやっていくのだろうと
漠然とした灰色のイメージだけはあった。
しかし、隣に雪ノ下がいるとなると、
色着いたカラフルなイメージが俺に具体性を帯びさせていく。
悪くはないどころではない。
むしろ掴みとってみたいとさえ思えてしまう。
いや、絶対掴み取りたいとさえ思えてしまった。
ふと見上げると、俺に頬笑みを向ける雪ノ下の姿が小町と重なる。
小町は雪ノ下みたいに上品に笑いなどしない。
からからと笑う元気娘の顔は、今や簡単に脳内再生できるまでである。
おいおい小町。
これがお前からの誕生日プレゼントかよ。
すっげえ手の込んだ、しかも時間をかけたプレゼントを用意してくれたものだ。
お前が言っていた「小町自身がプレゼント」って意味、今ようやくわかったよ。
ほんと出来過ぎの妹を持ったものだ。
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