過去ログ - 【ゆるゆり】櫻子「……花子、おんぶしてやろっか!」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/08/07(金) 05:00:51.25 ID:VaCoJWLLo
花子「なんで櫻子の方が乗り気なんだし」

櫻子「まあいいじゃんいいじゃん! 私が楽しんでた方が花子も楽しいでしょ?」

花子「……時と場合によるし」

とは言いつつも、持ち前の明るさを振りまきながら、電車を待つ櫻子の姿を見るのは嫌じゃなかった。

櫻子「ねーちゃんも来れば良かったのになー」

花子「しょうがないし、外せない用事だってあるし」

櫻子「物わかりが良すぎる子供は気味悪がられるぞ!」

花子「……」

櫻子「あ、あれ? 花子? ごめん! 冗談だって!」

花子「? 時計確認しただけだし」

櫻子「ま、まぎらわしー」

そろそろ電車が到着するころかなと思い、時刻を確認した。
物わかりが良すぎるとは言われたものの、撫子お姉ちゃんがいないのが寂しいのは確かで、
外せないバイトがあるというのは仕方がないと思いつつも、やっぱり割り切れない部分もあった。
……だから、その分の寂しさを、櫻子の騒々しさに埋めてもらっているぶんはあるのかもしれない。

電車が到着し、人々の群れがホームになだれ込んでくる。
ひと段落して、乗車の機会を得ると、自然な動作で櫻子が手を握って来た。
はぐれないように、押し流されないように、という意図なんだろうけど、妙に気がきくなぁと思った。

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2:名無しNIPPER[saga]
2015/08/07(金) 05:01:46.63 ID:VaCoJWLLo
櫻子「席空いてないかなー、あっ」

ポツリと、一つ空いた席を見つけた櫻子は、そそくさとそれを確保して、席についた。

櫻子「ほら、花子」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/08/07(金) 05:02:52.21 ID:VaCoJWLLo
櫻子「ところでさ」

花子「なんだし」

櫻子「手繋ぐ意味あるの?」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/08/07(金) 05:04:12.61 ID:VaCoJWLLo
櫻子「まあいいじゃん! 楽しめればなんでもいいよ!」

花子「あっ、ちょっと待つし!」

先ほどとは逆に、櫻子に手を引かれる形になり、吸い寄せられるように入場口へ進んでいく。
以下略



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