31: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/08/12(水) 23:15:31.39 ID:uRGr9KtP0
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
秘書艦に任命されてしまった一週間は忙しいなりにどんどん消化されていく。
自主トレはすでに特訓に名を変えていて、連日の特訓にあたしは疲れ切ってた。
神通の課す特訓はやっぱりネジがどこか外れてるせいで、あたしの体力を確実に削っている。
並行して慣れない秘書艦の務めがあるのも負担になってるんだと思う。
どうやら気づかないうちに参っていたらしいあたしは朝食を食べながら居眠りをしてしまった。
「起きて、摩耶」
あたしを揺り動かしたらしい鳥海は冷ややかな視線を投げかけていた。
その視線にあたしは恥ずかしさと腹立たしさを感じて、すごく居心地が悪かった。
無言で鳥海は正面の席に座る。
なんでもいいから――文句でも注意でも言ってくれたほうがよかった。さっきみたいな目で見られるぐらいなら。
「秘書艦は大変?」
こっちをちゃんと見て話しかけてくる。直前の冷たい目じゃなかった。
「そりゃそうだ、手探りでやってるんだし。けど摩耶様のやることに抜かりなんてねえよ」
「どうかしら」
鳥海はそう断言してきた。
一文字に結ばれた口は固そうで、それでいてもっと何か言いたそうにこっちを見てる。
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