過去ログ - ゆきあつ「め、めんま・・・?」2
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4:名無しNIPPER
2015/08/09(日) 23:51:43.86 ID:hvg7lG9h0
* * *
秘密基地に向かうと、思った通りぽっぽはいた。ぽっぽはいつも早いんだか今日だけ早いんだか分からないが、秘密基地に入れば椅子に座って本を読んでいた。一歩入ると、俺が声をかけるより先に顔を上げる。

「お!?じーんたーん!なんだよ、早えじゃねえの!」
「やっぱりいると思ったよ・・・。この前はありがとな、日記帳」
「どーんとうぉーりー、問題ないぜ相棒っ」
「ちょっと意味違うんじゃ・・・」
「で、めんまは日記帳取りにきたか?なんかお願いの手掛かりは・・・」
「ああ!そうだ、それなんだけど」

俺は今朝、ゆきあつと会ってきたこと、めんまの日記帳の不思議をぽっぽに伝えた。
ゆきあつと何を話したのか、ってのは・・俺とゆきあつの間でだけ共有できるものがあるっていうか、・・・だから、悪いけど割愛。

「筆談!てこたあ、俺もめんまと話できるってことだよな!?ブラボーー!!」
「だからまた皆で集まれたらいいなって勝手に思ってんだ、あ、ホラ・・・つることあなるも、手を貸してくれるらしいから」
「お?もうそんなとこまで話進んでんの?」

朝からテンションの高いぽっぽ。いつもこんなんなんだろうか。
と思った矢先、ぽっぽはすこし目線を下に向けて、優しく言った。

「・・・協力してくれるかあ。良かったぜ。あのあとよう、女子組は帰っちまって・・・大変だったもんなあ・・・」
あのあと、というのは、7月25日のことだ。ゆきあつとめんまが帰った後、取り残された俺たちだけで起こったこと。めんまにも話していない、裏でのごたごた、もめたこと。

「あなるとつるこでも、話したんだろうな・・・」
「てかじんたん、すっかりあだ名だな」
「・・・あ、そーいや」
朝も安城のことあなるで通しちまったし。
でも、ま、
「・・・いーんじゃね?」

ゆきあつとちょっとでもわかり合えた、ってことが、俺の気を大きくしているのか、なんだかとっても気楽で。いたくて目をそむけたくなるような、昔の傷に触れるはずなのに。超平和バスターズがもとどおりになる未来がすぐ近くにある気がして。
俺の言葉にぽっぽは首が取れんばかりに頷いた。

「こうなったら早くみんなで集まりてーな!招集かけるか!」
「・・・」

俺らに――わだかまりは、ないだろうか。
あの集まった25日、超平和バスターズから一番心が離れていたのはゆきあつだろう。でも、今朝のゆきあつなら・・・。
女子だって協力してくれるって言ってるし――、

「おう!頼む、ぽっぽ」

きっと大丈夫だ。
きっと。

おうよ!とぽっぽはぐっと親指を立てた。





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