過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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143: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:04:42.32 ID:s8phhYh5O
丁度のタイミングで、防音扉が音を立て、社長が顔を出す。

視認した麗は、凛、卯月、未央を立たせて、レッスンの締めくくりに移った。

「さて、体験はどうだったかな。勿論今日やったことが全てではないが、多少は空気を感じて貰えたと思う。
 今度は、現役アイドルをしごく教官として、また皆に逢いたいものだ。それでは今日はここまで。ご苦労様」

麗が力強く云うと、三人は「ありがとうございました!」とお辞儀をし、更衣室へと入って行った。

見届けた社長は、スタジオにスリッパの音を響かせて、麗の許へと歩み寄る。

「君の目から見て、あの子たちはどうだったかね?」

背中で手を組んで、麗の隣に並び立ち、正面の更衣室の方を見遣りながら問うた。


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