185: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:34:32.28 ID:s8phhYh5O
あの日のレッスンのあとの行動は早かった。
社長はすぐさま書類を作成し、凛とともに両親の許へ。
驚きのあまりあんぐりと口を開ける父親、そして「あらあらまぁまぁ」と笑う母親を必死で説得した。
娘がどこかへ出掛けたと思ったら、帰ってくるなりアイドルになると云い出した――
これで仰天しない親などいるものか。
結局、青木麗と云う有名な実績のある社長の、小一時間に亘る熱い説得に、無事了承を得られた。
凛の両親はそこまで堅物ではないとは云え、一度の訪問で了解を取り付ける社長の話術は不思議なものだ。
もしかしたらそれは、仮にアイドルとして上手くいかなくても、花屋と云う家業の道もあることが、
挑戦的な行動を一般の家庭よりも聴―ゆる―す土台を醸成していたのかも知れない。
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