205: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:54:02.76 ID:s8phhYh5O
ほどなくしてスタジオへ到着すると、社長以下男性陣は、打ち合わせと称して別の部屋へ入って行った。
凛たちは先日と同様、更衣室で着替え、鏡張りの壁の前で、明・慶と正対する。
「この間は姉、麗による“体験”でしたが、今回からは正式なレッスンです。張り切っていきましょう」
一歩前に出た明が、先刻までとはまるで違う雰囲気を纏って、云った。
姉譲りの、ピンと張り詰めた声音と、力の宿った視線――
そこは、一瞬で“戦場”へと様変わりした。
レッスンを受ける三人は、身を強張らせる。
養成所で慣れているはずの卯月でさえ、そうなのだ。
経験の乏しい凛や未央は、まるで猛禽類に狙われた兎に等しかった。
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