371: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:07:17.67 ID:s8phhYh5O
階段を抜け、玄関を抜け、校門を抜け、橋脚そびえる大通りへ。
夏至の近い、高く強く照り付ける陽を、モノレールが反射して輝く。
時折モーターと摩擦の音をまとわせながら滑ってゆくそれを横目に、凛はイヤホンをつけて駅までの道を駆けた。
耳に流れ込むのは、アリル・ブリカの『オン&オン』。
その曲のテンポに合わせた速度で、軽やかに風を切る。
表拍は足で、裏拍は手で。
500メートルほどもある道のりだが、トレーニングを重ねた身には、全力疾走でもしない限りは容易い。
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