過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
1- 20
498: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:12:36.62 ID:SScT0J3gO
「うーん、どうしましょうかね。弱りましたね」

Pが書類に目を落として考え込む。

――代替手段や、ピンチをチャンスに活かす方策を練るのが俺の役目だろ、脳味噌を捻り回せ。
以下略



499: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:13:04.22 ID:SScT0J3gO
大きなイベントで注目度も高い。これはみくと一戦交える絶好の好機だ。

そして、みくに雪辱を果たしつつ、枠削減の要請にも応えられる妙案が浮かぶ。

「……わかりました、私どもへの割当は、一枠に減らして頂いて結構です」
以下略



500: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:13:32.35 ID:SScT0J3gO

「と、云うわけでさ――」

事務所へと戻ったPは、銅と鏷、そしてアイドル三人を集めて、展開の相談をしていた。

以下略



501: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:14:02.25 ID:SScT0J3gO
「ユニット化……って、今からやってどうにかなるのか? ピンで演るのとは勝手が全然違うだろ」

鏷がソファの背に身体を預けて問うた。

確かに、自らのことだけを考えればよい独り舞台と違い、ユニットとなると思考すべき事柄が飛躍的に増える。
以下略



502: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:15:02.23 ID:SScT0J3gO
「ま、確かに……クールビューティの凛ちゃん、元気が眩しい未央ちゃん、そして笑顔なら負けない卯月……」

お互いのいい部分を引き立て合うわね、と銅が考え込んでつぶやいた。

銅の云う通り、CGプロ初期メンバーの三人は奇跡的に重複する要素がないのだ。
以下略



503: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:16:01.48 ID:SScT0J3gO
「さしあたって、ユニットとして先方へ登録しなきゃいけないんだが――」

「ああ、なるほど。ユニット名とか諸々を決めなきゃいけないわけね」

察しの良い銅が、先回りしてPに答えた。
以下略



504: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:16:32.15 ID:SScT0J3gO
「別に優劣をつけるわけじゃないけど、卯月ちゃんは養成所からアイドルに触れてた一日の長があるからさ」

Pが、卯月のあたふたする様子を笑いながら「君が適任だよ」と云った。

卯月が、担当プロデューサー銅、そして凛と未央を順に見てから、再び銅の様子を窺う。
以下略



505: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:17:02.37 ID:SScT0J3gO
「私も、卯月がいいと思うな」

「私も私も〜〜!」

凛が卯月に優しい視線を向け、未央は右手を大きく挙げて同意した。
以下略



506: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:18:02.11 ID:SScT0J3gO
「よし、取りまとめ役はこれでOK、あとは……最も面倒そうな名前決めだ」

Pが書類に書き込みを入れてから、長丁場を覚悟するように、ソファへ深く坐り直した。

名称とは、そのユニットを的確に表わしていなければならない。
以下略



507: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:18:31.78 ID:SScT0J3gO
仕切り直しを咳払いをしてから、真面目な声音に戻る。

「このプロダクションで最初の三人、つまり先駆者だから『パイオニア』ってのを思いついたんだけどな」

「……カーナビとかオーディオ機器のメーカーか?」
以下略



879Res/463.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice