過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
1- 20
593:再開 ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 19:46:57.43 ID:3+pD+bLQo



・・・・・・

以下略



594: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 19:47:28.51 ID:3+pD+bLQo
「ああ、こないだのフェスでお前のところがクローズアップされただろ」

件のニュースは、広告代理店の耳にも入るほど幅広く伝搬しているらしい。

「ウチの主要取引先―フジツボ―からも好感触ぶりを、伝え聞いているんだ」
以下略



595: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 19:48:03.58 ID:3+pD+bLQo
これまで伝通社内では、どこの馬の骨とも知れないCGプロを顧みる人間などいなかった。

そもそも知られてすらいなかったと云うべきか。

ほぼ唯一その存在を認知していた大嶋も、先日の失敗以降はCGプロの名前を出すのは控えていたそうだ。
以下略



596: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:01:26.24 ID:3+pD+bLQo
広告代理店と云うものは、金の匂いがすると行動が早い。

ゆえに、がめついと後ろ指をさされたり、搾取者という烙印も押されがちで、その事実をPは否定しない。

しかし腰を上げる素早さは、CGプロに福音をもたらす。
以下略



597: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:01:57.75 ID:3+pD+bLQo
当時は死にそうな顔をさせられたトラブルも、時間が経てば美談となるのだ。

「あのときお前が失敗したクライアント、CGプロの再採用を検討しているみたいだぞ、よかったな」

きっと、正式に伝通と顧客契約することとなれば、そのクライアントと再び仕事をする日も遠くはないだろう。
以下略



598: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:02:40.98 ID:3+pD+bLQo


――

二日後、汐留。
以下略



599: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:03:41.19 ID:3+pD+bLQo
やるべきことを終わらせてから、業界話に花が咲く。

広告代理店が俯瞰しているアイドル業界の進む先、CGプロが描く将来像。

失われた20年に加えて大震災にも襲われ、暗く閉塞した世の中だ。
以下略



600: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:04:12.04 ID:3+pD+bLQo
「ん、そろそろかな――」

大嶋が腕時計を確認してつぶやいた。

さほど時を経ずして、応接室にノックが響く。
以下略



601: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:04:40.67 ID:3+pD+bLQo
「どうも、この度お世話になります」

その二人が会釈を向けてくる。皆が立ち上がって挨拶を返した。

「こないだPにも話した通り、こちらが磐梯南無粉の早川さんと――」
以下略



602: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:05:25.58 ID:3+pD+bLQo
先日Pに大嶋が話したこと。

それは、伝通と磐梯南無粉が共同展開を広げるというものであった。

順調に話がまとまれば、来月半ばにでも発表されるはずだ。
以下略



603: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:06:14.45 ID:3+pD+bLQo
「我々はゲームコンテンツを通して、アイドルの世界を幅広い人々にお届けしたいと思っています」

岩原が、激務からか隈の酷い、しかし眼光はぎらついた目でPを見た。

「磐梯南無粉さんといえば、たしか色々なアイドルを――」
以下略



879Res/463.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice